時事その他についての考察

一部企業がロシアからの撤退を躊躇している

この戦争がどうなるのかはわからないが、少なくともロシアへの制裁が50年、100年続くことは考えにくい。

そうであるならば、それを見越して、「我々は制裁時にもロシアを見捨てなかった」という恩を売るためにロシアとの商売を続ける、という選択をするものがいても全くおかしくない。

これは企業単位ではなく、国家であっても同じことだ。危機の時だからこそ、ロシアとの関係を切らない国があれば、ロシアはその恩を長く忘れないだろう。

勿論、だからといってロシアを支持しろと言っているわけではない。ただ、現実を見た場合にはそういうやり方もある、という話だ。

こういう考えに反対する論拠の一つとして「21世紀になって19世紀型の侵略戦争が起きるのは許されない」というものがある。

本人たちとしてはうまいことをいっているつもりなのだろう。

しかし、偉そうに21世紀の賢い人間の振りをしても、では我々は戦争を防ぐために、一体どの程度のことをしてきたというのだろう。

国際連合?理念と努力は立派だが、この機能に限界があることは以前から言われている。今回のことはそれを改めて証明したというに過ぎない。そうして、いまだに国連以外に戦争を防ぐための有効な仕組みは存在しない。

我々が大きな戦争を起こさないのは、我々が歴史から学んで成長したからなどではない。

我々が朝鮮戦争以降、大きな戦争を起こしていないのは、大国の間で戦争が起きてしまったら、その勝ち負けに関わらず、被害が甚大なものになるからだ。決して我々のモラルが進歩したからといったような美しい話ではないのだ。

つまりは、19世紀も21世紀も関係ないのだ。我々は何も変わっていないし、さらに言えば本気で変えようとしているとも思えない。

19世紀型の帝国主義国家、あるいは覇権国家という国の在りかたは、時代遅れでもなければ機能しないわけでもないことを、今回の戦争、それに対してなすすべもない西側諸国は、図らずも証明してしまっている、と言える。

少なくとも、今のところは。

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