時事その他についての考察

政策が後手になるのは

保育園に余裕が出た、というニュースを見た。待機児童が問題となってから何年経つだろうか。

話題となった、「保育園落ちた云々」というブログが投稿されたのが2016年の2月15日だということなので、それから数えると5年と10ヵ月程たったということになる。

これを長かったと見るか、そんな短期間に良くできた、と見るか。

また、一部の保育園に余裕が出たと言っても、それが全国、特に都市部に及んでいなければ不充分なので、その検証も必要ではある。

それらに対して当たり前のことを書く。

政策を決めるのは政治家だ。彼らは選挙に勝つために自分のやっていることを国民に訴えなければならない。

そのために、今必要とされていることをやらなければならない。先々を見通した政策を訴えたり更には実行したとしても、事情に通じた人たちだけしか認めてくれない。世間には知られず一般の評価にはつながりにくい。

その結果として、現実に問題になっているものに関心を集中せざるを得ない。問題になってから対策を考えるのだから、それが実行され、解消されるまでは相応の時間がかかる。

実際に政策を実行に移すのは官僚の仕事だ。

勿論彼らには選挙はないので、政策案としては先を見通したものを考えられるかもしれない。

しかし、それを実行に移させる権限はない。

また、採用される見込みが低い政策案を練るのも辛いだろう。(実際に官僚の人たちがどういう思いで、どんな仕事をされているのかは全く知らないが)

以上、当たり前のことなのだが、おそらく、問題の解決まで時間がかかりすぎだろう、といった話が出てくるだろうから一応書いた。

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