時事その他についての考察

子供達の為と口ではいうけれど

今、あまり外にでてはいけない、といわれています。多くの人たちは自分のため、共同体のためにそれを守っています。

そのなかには大人もいれば、子供もいます。大人と子供の違いは何でしょうか。

今回のような時にいえることは一つには、子供は経験が少なくて、どう対処していいのかの知識が少ないことです。

もう一つは対応を自分では決められないことです。

大人であれば、例えば、気晴らしに近所を散歩しようと思えば基本的には自分の判断でそれをすることができます。

しかし子供はそういうわけにはいきません。大人の許しが必要なのです。

この違いはとても大きいものです。つけ加えるならば、自粛が始まったのは学校からです。私たちのなかで彼らが 一番、自粛期間が長いのです。

人々は口では“子供目線、子供目線”といいます。しかし、テレビを観ても、自粛にいかに対応するか、という話題ででてくるのは、テレワークだと仕事効率がどうの、運動不足でどうの、といった、大人の話ばかりです。子供の話というと、勉強のことばかりです。

それはそうでしょう。テレビをつくっているのも、世の中の決まりをつくっているのも大人ですから。

当たり前ですが、人間はまず、自分のことを考えます。次に自分の似た状態に置かれた人たちのことに気がつきます。今でいうと、在宅勤務をしている人がいろいろなことを感じ、そうして、同じ境遇に置かれれいる人たちのことを思うわけです。

自分とは違う環境の人たち、例えば子供のことまではなかなか思いが至りません。大体親以外の人たちが日頃、“子供のため”などと いっているのは世間体をはばかって、いい人ぶっていっているだけで、本当は子供のことなどには関心はないのです。

ですから、今、一番参っているのは子供だと思うのですが、それに真剣に対応する話は、ほぼ、聞かれません。

ちゃんと考えればアイディアはいくらでも出るはずです。公立の小中学校の生徒であれば割合に近くに住んでいるでしょうから学校に行くことのリスクは比較的少ないでしょう。問題は多くの生徒が集まってしまうことでしょうから、人数を区切り、ローテーションを組んで登校させる、とか、先生も電車、バスを使わなくても来られる人に限ってはいるのは来てもらう、とか。

勿論、全く危険がないわけではありませんが、このまま無為に休校を続けるのはあまりにも無策であり、また、子供の状態を無視した考えです。

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