交渉事に限らず長く付き合う相手ならば、関係をうまく保って、自分も利益を得る必要があるわけですので、大変月並みですが、誠意を持って信頼を得ることにつきると思います。これがあっても裏切られることはありますが、それはほとんど金、女(男)がからんだ時に限られます。少なくても、背中から損得関係なく切りつけられる心配は考えなくてすむわけです。
私たち日本人、特に我々オッサン連中が好きそうな例をあげるならば織田信長と豊臣秀吉の違いがわかりやすいです。
史実ではそういうことはありませんでしたが、た当然、秀吉だって反乱を受ける可能性はありました。しかし、もしも秀吉が裏切らたとしたならば、それは、相手方が変わって天下をとってやろうなど、合理的な理由があったときに限られたでしょう。秀吉に対して恨み骨髄に達した結果、とか、自分が潰れる前にやけっぱちで反旗を翻す、などということは考えなくてよかったわけです。秀吉としても感情ではなく、理屈で考えた反乱の危険だけを注意していれば十分だった、というわけです。
それに対して信長は、ということになりますが、あとはいわずがもなだと思います。
勿論、だからこそ織田信長は大仕事ができた、という言い方もできますので、信長が間違っていた、などというつもりはありません。ローマ帝国でも信長と似た仕事をしたジュリアス・シーザーは暗殺されていますし。
私たちはのしあがるために余程激しい闘争を望むのでない限り、初めに申しました信頼を得るべく努めるべきですが、わたくしも偉そうにいって、実行は不得手ですので、大して具体的なことは言えません。そうですね、嘘をいったり、ごまかしたりすることはせずに正直につとめることと、相手のなるべくいい所を探してそれを口に出して相手に伝えることくらいでしょうか。