5月5日から新型コロナウィルスが5類移行する。
”怪“というのはいかにも大袈裟だ。しかし、岸田首相が5類移行を発表した時(正確な日時は覚えていない。2月か3月ではなかったか)には、まだコロナの脅威が去ったという雰囲気ではなかった。
結果として、5類への移行は妥当な政策だと言えそうだが、何故首相はあの時点でそれが判断できたのか。
考えられることはいくつかある。
・首相は、独自にコロナが落ち着くだろうという情報を得ていた。
・実はコロナはまだ蔓延しているのだが、情報統制によってそれが隠されている。
・コロナの流行が落ち着く、落ち着かないに関わらず、これ以上の規制はできないという政治的判断があった。
・上と近いが、コロナ規制によって損失を被る者たち、又は業界の内、首相に影響力を持つ者たちから首相への圧力があり、首相はそれに従った。
この中に正解があるかどうかは知らない。しかし問題なのは、どう考えても首相は何からの情報を隠しているということだ。
勿論、場合によって、高度に政治的な判断のもとに国民に隠し事をすることはあるだろう。しかし、今回の事案がそれに値するとは思えない。
また、そうではなく、純粋に政治的判断で移行を決めたのであるのであれば、そういう説明をすべきであった。
これは、岸田首相一人の問題ではなく、また、自民党が抱える問題でもなく、開かれた政治を実現するために必要で、かつ、実現が難しい事柄である。