整体では、病気になっている時は実は身体は快方に向かっているわけで、本当に身体の調子が悪かったのは病気になる直前である、という考え方があるという。
もしも病気にならなければ、身体の調子が崩れているのにも関わらず、平時と同じような活動をし続けてしまい、さらに身体を損ねてしまうというのだ。
西洋医学では病気は細菌やウィルスが原因である、という説をとる。そうなると、整体の考えはおかしいということになるだろうか。(実際に南極はあまりにも低温であるために細菌もウィルスもいないので風邪などはひかないらしい)
しかし、そうではなく、整体と西洋医学の考えを合致させる思考法がある。
それは、整体でいうところの病気療養で身体を調整するというのは、実は細菌やウィルスの助けを借りて行っているのだ、という思考だ。
全ての生き物は、そうと気づかなくても、ありとあらゆる他の生き物と影響しあい、助け、助けられながら生きているので、そうであったとしても不思議はない。
整体の考えを国際情勢に応用してみる。
戦争を病気と考えると、実は戦争よりも状態がおかしかったのはその直前ということになる。
ロシアウクライナ戦争を例にとると、地図を見てみれば直ぐにわかることだが、ロシアとウクライナの国境からモスクワまではほとんど距離がない。
だからもしもウクライナがEUに加盟し、その後NATOにまで入ることになると、国際情勢いかんではモスクワのすぐ近くに核兵器が配備される可能性がでてくる。
ロシアがそれに恐怖を感じたとしたら、それは当然のことだろう。(だからといって戦争を仕掛けていいということにはならないが)
話は違うが、ロシアのウクライナ侵攻と日中戦争は似ているところがある。
共に侵攻した側はすぐに決着がつけられると考えたが泥沼の膠着状態に陥ってしまったこと、侵攻された側には国際社会からの膨大な援助があったこと。
日本はアメリカにまで喧嘩を売って大敗したわけだけれども、ロシアはどうなるのだろうか。(本当のことを言うと、核兵器がなければそれほど恐れることもないのだけれど。また、核が全面的に使われた戦争はまだない。だから仮にロシアが核兵器を使ったとしても、それがどこまで広範な影響をもたらすのかというのは、まだわかっていない)