オミクロン株の出現で今後どうなるのかはわからなくなっているが、中国当局の発表だと中国国内ではコロナウイルスの抑えこみに成功しているらしい。
一体に各種報道は感染が拡大した国や地域についてに偏りがちだ。しかし、感染の拡大を報道するならば、同時にそうでない国や地域についても報じなければその価値は下がる。当たり前のことだが、感染の拡大にもその縮小にも理由があるからだ。
感染源とされている中国では、当初の急拡大から厳しい統制を経て感染が抑えられている状態が続いていると言われている。
注目しなければならなのは、一時的に再拡大が報じられたが、続報がないことだ。これはつまり、再び抑えこみに成功したということだろう。
ウイルスの感染というのは、人と人との交わりが無ければ起こらないので、コロナウイルスの場合は二週間、全人口を完全に隔離して、その後に存在している感染者をやはり完全な隔離のもとで治療すれば収束する。
但しこれは、その間に別の病気になろうが、出産しようが、大怪我をしようが、食料不足になろうが完全隔離を崩してはいけないので、現実には不可能に近い。
しかし、中国のように国家の力がとても強い国ではそれに近い統制ができる。だからこそ、当初、武漢を完全に隔離したような政策がとれるのだが、その後に武漢でとったような極端な政策がとられたという報道はない。
《報道がないからといってそれがとられていないとは言えないが、流石に中国といえども極端な隔離政策がとられれば起こるであろう混乱を完全に情報統制することはできないだろう。だからそれほど非人道的なことは行われていないと見るべきだろう》
それでも拡大を抑えられているのは何故なのか。
WTOも感染源ばかり調査していないで中国政府の対応策を聞き出したり、現地調査すべきだろう。
それはWTO任せだけではなく、日本を初め、各国政府もやるべきことだろう。中国に対する偏見でそれをやらなかったり、その結果中国政府の対応が素晴らしかったことがわかったとしたらその評判は大いに高まるだろうし、それは避けたいなどという思惑があるのであれば、そんなことは言ってられないといいたい。
まあ、ごちゃごちゃ書いたが単純に不思議なのだが。