安倍政権史上最長

今はこの話題が頻発しているでしょうが、一応、わたくしもそれに参戦してみます。

先に二点、触れておきたいのですが、まず、一つは、政権が長く続いたその事自体を大きく評価しなければならないということです。このブログでは何度も申していますが、為政者の一番重要な仕事は秩序を保つことでありますので、政権が安定しているということは、それだけで最大級の評価に価します。

次に述べたいのが、政権を評価する際には、時代背景も加味しなければならないことです。安倍政権の強権や日本の右翼化ということが問題視されて、それは間違いではありません。しかし、当たり前なのですが、国内政策は世界情勢に大きな影響をうけます。覇権国家の交代の可能性までいわれているなかで、民主的な政策のみを追求することは、大変残念ですが、できません。ある程度、国家主義的になることは容認しなければならない時代だということです。(この辺り、自分達のことなので客観的に判断するのは難しいと思います。その方法として、かつて、山本夏彦さんは、ときどき犬になる。といわれていました。犬の気持ちになって、利害関係のないところから人間を観察する、という意味でしょう。夏目漱石が猫になったのはあまりにも有名です。私がよくやるのは、日本から遠く離れた外国人からみたら日本はどうみえるか、と考えることです。一番おすすめしたいのは、後世の歴史家になったつもりで現在をみることです。歴史家は情を入れずに事実と因果関係を記述します。そのつもりで現在をみればまた、違う景色がみえるはずです

【時代背景と政治家の評価でいうと最も有名なのはやはり、サー・ウィンストン・チャーチルでしょうか。ナチス・ドイツの台頭前はチャーチルは終わった政治家と見られていました。ナチスが派手な身振りと華々しい経済的成功とともに現れ、世界中を幻惑させたとき、大袈裟にいうと、ただ一人、チャーチルのみがその危険を見抜き、警告を与え、軍備強化を説き続けました。だからこそ、チャーチルの警告が現実のものとなったとき、イギリスは彼に全てを託したのです。つまり、ナチスが現れなければ、チャーチルの名声はなかったことになります。

ついでに平和なときの議会でのチャーチルの有名なエピソードを一つ。

ある女性議員と議論になり、チャーチルが言い負かしたのですが、その女性議員は悔しさの余り、

「もしも私があなたの妻だったら、あなたのコーヒーに毒を入れる!」といい放ちました。すると、チャーチルは間髪入れず落着き払って、

「もしも私があなたの夫だったら、私はそのコーヒーを飲む」と返したそうです】

個別の政策にも触れるつもりでしたが、それは後日にすることにします。

ただ、一つだけ申したいのは、安倍―黒田ラインの金融政策には賛成できない、ということです。いわいるリフレ政策は頑として拒んだ白川元日銀総裁がやはり正しい、といまだに思っています。

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