時事その他についての考察

中小企業の生産性が低いといわれています

日本が経済の停滞から抜け出せないのは、中小企業に原因がある、といわれています。

日本の企業の大部分は中小企業であり、その生産性が低いから日本全体の生産性が低くなるのだ、という理屈だと思います。

大体、半年位前からでしょうか、一般に流布されてきたのは。今は新政権でも、その是正が政策課題の一つの柱になっているようです。

ですから、まさか、そんなことはないとは思うのです。初めにその説を聞いたときにすぐに思ったことではあったのですが、素人が直ぐに気が付くことを、専門家が見逃すはずもないですし。それに、いかに世間に浸透し始めているとはいえ、一人の人の学説に過ぎませんし、また、何を言ったところでどうなるものでもありませんし。

しかし、現政府が正式に政策課題として取上げるということで、ただの素人の朝知恵だとは思いつつ、述べさせて頂きます。

前置きがやたらに長いのは、まず、間違った考えなので、躊躇しているわけです。

生産性というのは、ある労働力、労働時間でどのくらいお金を儲けられたか、ということでしょう、簡単に言うと。それが、中小企業では低い、つまりは、たくさん働いているのに、余り儲かっていない、ということです。

その原因は、会社は大きくなくても、経理や総務または経営陣は (今はある程度外注できるにせよ)整っていなければいけないので、その経費を大人数で負担する大企業に比べて、一人当たりの負担が大きく、それがひいては生産性の低さにつながってしまう、といった主張と理解しています。

まあ、それが間違っているとは言いませんが、そんなことより、中小企業がつくる製品が安いことのほうが大きいんじゃあないか、と思うわけです。

それで、その製品がそのまま消費者に渡るものであれば、これは仕方がありません。それだったら、おんなじ物を作っている企業が一つになれば、効率も上がって、すなわち生産性も上がるでしょう。

でも、これが下請け企業だとしたら、どうでしょうか。作る製品が安くなってしまうのは、元請けに買い叩かれているからだとしたら。

その製品が大企業にも必要なものであるにも関わらず(必要だから買ってくれるわけです)買い叩かれてしまうのは、他にもそれを作っている企業があるからでしょう。

『別にお宅じゃなくても、その値段でいいというところは、他にもあるからねぇ』というやつです。阿漕です。でも、元請けも商売ですから仕方ありません。

さあ、では、その大企業が必要としている製品を作っている企業が一つになったらどうなるでしょう。

その製品の入手先は一つしかないわけです。当然、それまでより、値段は高くつけることができるでしょう。しかも、経営の統合で経費も抑えられたとしたら、万々歳です。万々歳ですか?

その製品の値段が上がった分は、大企業が負担するわけです。その上がった値段分を、最後に消費者に渡す商品にのっけることが出来れば、問題はありません。しかし、そうは出来ずに、大企業側が上がってしまった値段分を負担するならば、今度は大企業の生産性がその分、下がることになります。

中小企業の生産性が上がった分の相当部分が大企業の生産性が下がることにつながる。当然、日本全体の生産性は大して変わらない。

いや、ぼくが間違ってると思いますよ。何かを勘違いしているのでしょう。

でも、優秀な風を装っている人たちが、信じられない間の抜けた失敗をするのを何度か見ているので、一応、言ってみたわけです。

ただ、ここに書いたって誰に伝わるというものでもないのですが。

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