時事その他についての考察

独居老人が普通というのは何かが間違っている

知り合いの老人と話をする機会がありました。

奥さんには先立たれ、お子さんは独立されたので、お一人で暮らされているとのことでした。

ご本人は80代の後半だということですが、意識も足腰もしっかりされています。また、経済的な不安はないので、生活面での心配はないとのことです。

しかし、ご本人はそうは言われませんでしたが、いかにも、寂しそうでした。

ずっと、真面目にお仕事をされて、お子さんも育てられた方の晩年がそういうことになってしまっている。

これが、この方だけのことでしたら、運がお悪かった、ということかもしれません。

しかし、これは日本中で多く見られる問題でしょう。

勿論、何かが間違っています。私たちはどこかで間違ってしまったのです。

近代化の矛盾と言ってしまえばそれまでのことです。今、そうあるのはもう仕方のないことです。しかし、今後、これをまともなものにすることは出来るのでしょうか。

老人に限りらず、私たちは、自分以外の人たちとの繋がりを失いつつあります。そのことと、近年、“絆”をテーマにした物語が話題を集めているのは、勿論、偶然ではないでしょう。

いわいる、婚活が盛んに行われているなど、人間的な繋がりを再度、掴もうという流れもあります。

生き物というものは、環境に適応する能力がありますので、社会が変わらなければ遠からず、新しい生活様式が確立するのでしょう。

しかし、現代の社会では、急激な変化は避けられないことです。

それらを含めて考えた解決方法は、まだ発見されていません。

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