テレビ番組で、ナレーションを本職にしている人やアナウンサーではない人がナレーションを担当することがあります。
その場合でも、台詞回しが本職である、役者さんがやられることが多いのですが、たまに畑違いのタレントさんがやることがあります。
そういう時は、おおむね、しゃべり方が気になって、内容が頭に入り難いです。
そういう思いをすると、本職のナレーターやアナウンサーは、やはり大したものだと改めて思い知らされます。
ニュースの原稿読みもそうなのでしょうが、ナレーションというのは聴いている人たちに、ナレーションをしている人の存在を感じさせないで、その内容だけが入ってくるのが最上なわけで、つまりは、存在を消すことが必要となってくるわけです。
《だからといって、ただ、淡々と話せばいいというものでもないようです。内容によって、適度に感情を入れないと、かえって不自然なので、聴いている側はそこに引っ掛かってしまいます》
存在を感じさせない、ということは、印象にも残り難いことなので、一般的な評価にはつながりにくいです。
そういう意味では、報われにくい仕事です。
でも、ちゃんと聴いて応援している者もおります。これからも、素晴らしいナレーションを宜しくお願いします。