時事その他についての考察

居酒屋の繁盛条件と歯車と仕組みを作る人

チェーン展開している大衆居酒屋が繁盛する条件は何でしょう。立地、成る程。値段、確かにそうでしょう。メニューの充実、うん、沢山品揃えがあるとうれしいし、安心です。注文してから出てくるまでが早い、はい、遅いとダレますから。目上の人がいると気を使いますし。季節メニューや定期的に新しいメニューもあるとうれしいしでしょう。

はっきりいって味で大きな差をつけるのは難しいので、大体こんな感じになるのでしょう。しかし、お気づきでしょうが、一番大切な条件が入っていません、すなわち接客です。若いアルバイトが元気に働いているお店はかなり成功の確率が高くなりますし、それが感じのいい女性であれば他に大きな欠点がなければ、繁盛は約束されたようなものです。

しかし、そんな店の繁盛条件の根幹である、彼女ら、彼らはその貢献に見あった給金を貰っているでしょうか。到底そうは思えません。どうして売上に一番貢献している者がそれに見合ったお金をもらえないのでしょう。それは、そのお金を儲ける仕組みに参加していないからです。他人が作った役割に嵌め込まれて与えられた仕事をこなしている限りはかなり優秀で組織に貢献していてもその貢献に相応しい対価を獲得することは難しいです。

昔読んだ小説、確かジェフリー・アーチャーのものだったと思いますが、それに、下層階級出身の若者が登場します。彼は初め、その地域の皆がそうするように、炭坑で働くのですが、三日もしないうちにその仕事を続けていたらいつまでたっても大立者にはなれないことに気がつきます。それで、すぐその仕事をやめて、炭坑の中でも使われる側ではなく、使う側にいくために苦労と努力を重ねて、ついには富裕層の仲間入りをするのです。わたしの説明ではどうかわかりませんが、実際はとても面白く、興味深く描かれています。こういう現実とそれに戦略的に戦う描写を読むとイギリスの小説という感じがします。日本やアメリカだと建前論や感情に走ってしまってなかなかこうはなりません。これは上下巻ある小説の冒頭部分なのですが、ここで描かれた男は実は、脇役でしかないのです。なかなか、贅沢なつくりです。

長々と書いてしまいましたが、申したいのは組織の歯車である限りは人生の手綱を他人に握られていることから抜け出せないということです。それがいけないといっているわけではありません。人にはそれぞれの役割というものがあります。しかし、少なくともその自覚はしていなければならないと思います。

僕だって怒っているのです。今言ったような仕組みに。しかしながら、今のところこれを正す方法は見つけられていないようです。

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