週刊プレボーイの連載をまとめたものだ。コロナが流行し始めた頃からの連載がまとめられた1冊で、当時の混乱が改めて感じられる。
内容はかなり芯をくったものであり、読んで楽しい。それで感じたのは、これほどの内容が何故週刊誌で連載できているのだろう、ということだ。
答えは簡単である。この連載での橘氏の攻撃の対象は政府や官僚など、権力を持つものに限られているからだ。
(本当は、その奥に一般大衆に対する攻撃も透けているのだが、それは一見しただけではわかりにくい)
読者は、大好きな権力批判を正に“溜飲を下げる“思いで楽しんで読んでいるのだろう。
しかし、くり返しになるが、攻撃されているのは私やあなたなのだ。
(それ以外に橘氏本人も含まれているだろう)