時事その他についての考察

松本人志氏の性加害問題について

これについての報道をいくつか見たが、芯をくったものがないので自分の考えをまとめてみる。

※申し訳ないようなものだが、問題の起点となった週刊文春の記事は読んでいない。ただ、その後の報道で記事の大まかな部分は知らされているので、わざわざ読む必要話無いのではないかと思う。

・告発者と松本氏は、ともに嘘をついたり、事実を誤魔化したりはしていないのでないか。つまり、松本氏にとっては女性を口説く際の常套手段であり、それが犯罪になるとは思っていなかった言動が、相手にとっては性犯罪にあたる行為と捉えられた、ということは充分あり得る。(この辺りは裁判などで明らかになるかもしれない。しかし私見では、ホテルの一室での、俺の子供を産め、とか、全裸で迫ってきた、という言動がそのまま性犯罪になるとは思わない。しかし、若い女性がそれに恐怖して、意に反して言いなりになるしかなかった、というのも理解できる。なにしろ相手は屈強な壮年の男で)

・(報道されていることは概ね事実だと仮定して―後輩に女性をアテンドさせて密室において多少強引に性交渉を迫るという程度のことは当たり前のように行われていても不思議はないので事実である可能性が高いと思われる―)問題解決としては自らの言動を振り返り、被害者に謝罪、賠償した上で一定の謹慎期間の後に復帰するのが妥当ではないか。謝罪などが嫌なら引退してもいいが。しかし、裁判になってしまったらそれはできなくなるのかもしれない。

・それとは別に、自分にあてがわれる女性を後輩に差し出させる、という行為はダサい。

・また、松本人志という人が後輩思いで笑いの世界を大切に思って尽くしてきた人というのも事実。そうでなければM―1の事実上の首席審査員などという面倒で得の少ない仕事を長年務める筈はない。M―1以外にもすべらない話など、芸人仲間を引き立てる番組もつくっている。

・そういう仲間思いの人が、同時に女性を物扱いする悪人でもあったというのは不思議ではない。ヒトが他人のことを、自分にとっての重要度で区別するのはよくあること。

・これは本件とは関係ないが、世間一般では松本氏を頭脳程度の高い人と認識している人が多数に見えるが、私はそうは思わない。(松本氏が当代きっての優れた芸人だということは喜んで認めるが)彼の武器は物事を独自の視点で見ることができるということだ。これは知能程度とはあまり関係ない。推測になってしまうが、学校での成績は大してよくなかったのではないだろうか。基礎知能程度は大体小中学校での成績に反映されるものだ。その点でタモリやビートたけしとは違う。芸能界の第一人者になって、いくらか社会的な発言をするようになってその辺りは明らかになったと思うのだが、世の中の人たちはそうは思わなかった。