時事その他についての考察

間違った情報を鵜呑みにしないためには

情報はテレビや新聞からのものに限らない。

旧Twitterなど、SNSの投稿や、知人や友人などから聴くことも沢山ある。

その中で、聴くべきものと、無視すべきものをどう区別したらいいのか。

※実は、私の中でも結論の出ている話ではない。だから考え考え書いていくことになる。

まずは箇条書きにしてみよう。

・SNSでよくあるが、口調の乱暴な人の言うことは聴かなくていい。当然、そういう人は独善的、一方的に物事を見ている可能性が高い。勿論、そういう情報の中にも正しいものはあるだろう。しかし、それは確率として低い。それらを精査するのは労力の無駄になるので、全てを引っくるめて無視していい。

・結論だけ言ってその根拠を充分に示さない情報。これは、場合によってはこちらの知識不足が原因のこともある。しかし、仮にそうであっても、その時には、こちらがまだその情報を受け取る準備が出来ていないということになる。準備が出来ていない時に次元の高い情報を受け取っても混乱するだけ。そうして、一般には、根拠を示さない情報は、相手を煙に巻いて従わせたい人が出している可能性が高い。

※念の為に言うが、これらはあくまで原則であって、中には聴くべき情報もあるだろう。それでも、こういうものはそのまま信じこまずに一度留保して置くことが大事だろう。

・誰か他の人の発言などを取り上げて批判しているものは、その一時情報を確かめなくてはならない。発言を切り取って自分の主張に都合のいいように操作することはよくある。この場合、それが映像や文章であったら、できるだけその全体を確認してから判断しなければならない。

(最近では、原発の処理水を放出する際の農相の発言があった。中国が日本の海産物すべてを輸入禁止にするという措置に出たのに対し、それは想定外であった旨の発言をしていた。Twitterではこれを受けて無能扱いをしていたのだが、その内の何割が、それが東北地方からのものだけでなく、日本全体からの輸入禁止であることがわかっていたのだろう。つまり、これは安全上の懸念からでた措置でなく、制裁措置である。少なくても私はTwitterでの批判を読んだ時には、東北からのものを輸入禁止するという話だと思い込んでしまった)

・自分が尊敬していたり、好きだったりする人の発言でも、それを理由に鵜呑みにしてはいけない。「この人の言う事なら信じてもいいのではないか」と思ってはいけない。まずは、専門外のことについても発言である事がある。次に、例え専門のことであっても間違いということがある。発言した人の人間性と発言そのものは区別しなければならない。

心をざわつかせる、例えば、今まで騙されていたのか、などと思わせる情報には嘘が多い。心を揺さぶるのは情報発信者の手口であり、技術である。それが物語であればそれに乗っかって楽しめばいい。しかし、論理的に考えなければならない問題を扱う時に、感情に支配されてはいけない。

(人間というものは、こうすれば得をする、という話は冷静に聴いていられるが、今まで騙されて損をしてきた、という類いの話を聴かされると平静を失うことが多い。おそらく、大昔から既得権益を失うことは生存の危機につながっていたからだろう)

取りあえず、今はこの位であろうか。

信用してはいけないことではなく、信用できるものはどういうものかを言わなければ意味がない、という意見もあるだろう。

残念ながら、それは残された情報を自分で精査して判断するべきことなのだと思う。

そもそも、こういう情報は信じるべきだ、という情報を信じてはいけない。