テレビで、今の子供たちの筋力低下などの話をしていた。
よく取り上げられる話である。タレントたちが大袈裟に驚いて、心配する振りをする、あのパターンでもある。
証拠として上げられている例証が変だったりしたが(今の子供は握力が低くて独楽も回せない、などと言っていたが、触ったこともないものをいきなりやっても回せないだろう)一応事実ではあるのだろう。
その変わりに、例えば反射神経などは勝っているだろう(ゲームで鍛えられている)結局、何事も良し悪しだろうと思うのだが、今回の主題はそれではない。
結局のところ、そういう番組というのは陰口を言って楽しんでいるということなのだ。
言われる側の子供や若い奴らはそんな番組などは観ない。制作側も彼らは観ていないことを前提としてそういう番組を作っている。商売人が顧客の悪口を本人に言うわけがない。
しかし、何故私たちは陰口がこれほど好きなのだろう。
その場にいない人の悪口を言うのが何故快感なのだろう。
真剣に考えれば仮説くらいは思いつきそうなのだが、すっかり思考の持続力が、もっというと気力が衰えてしまって考え続けられない。もう少し正確に言うと考え続けたくない。
追記:一日たって陰口の効用、少なくともそのうちの一つ を考えついた。というより、思い出した。
それはその場にいる人たちの結束を高めるというものだ。
人というものは、仲間内の絆を深めるためには外部の敵を必要とするらしい。