・バスのなかに誰かが残っているかどうか確認する機械の設置を義務化するらしい。
・その設置費用を政府が全額補助するらしい。
・まずは費用対効果の問題がある。勿論、事故は悲惨なものであり、再発は防がなくてはならない。しかし、一年に一度ある事故を防ぐために数十億、数百億の費用を賭けることが妥当であるとは思えない。(事故の件数と費用の金額はイメージであり、正確ではない)報道が大きくなったことに引きずられて拙速に決めてしまったと考える。
・次に、機械をつけてもその操作を面倒がってそれを止めてしまう人が必ずいる。それができないように工夫されていたとしても止めるやり方はいくらでもある。つまり、こういう問題を解決するために機械を入れるのはそれだけでは不十分。例えば定期的に検査することなどとセットにしなければならないのだが、それは些末な仕事を無意味に増やすことになる。
・東京オリンピックを巡る賄賂の問題など合わせ考えると、政府が割合に迅速にこれを決定した裏には、製造業者などとの癒着があると邪推してしまう。いってしまえば、これからは政府が決めることの全ての裏にそれぞれの業者との馴れ合いの関係があるのではないかと考えてしまう。これは何らかの方法で解決しなければならないだろう。(例えば決定までのプロレスの公表、業者選定の透明性、選ばれる業者と決定権者の間につながりがあってはいけないことの法制化、ある程度以上国政に関わった人が委託を受けることの禁止、違反があったときの罰則の厳格化など)
・最後に、本当はお金をかけないで効果があるやり方があるはずなのである。一時話題になった、乗車時に靴を脱がせて運転手または乗務員が管理するやり方でもいい。それは場所が無いという意見もあったが、他にもいい方法があるはずなのである。そんなものは意見を公募すればいいのである。知恵のある人が格安でその知恵を分けてくれるだろう。