時事その他についての考察

安倍元首相銃撃。重要なのは今後に対する影響なのだが

衝撃的だったテロ事件に対して国民それぞれ、マスコミなどが様々な反応をしている。

しかし、残念ながらその多くは加害者の動機やひととなりを探ることに終始している。(または安倍氏の功罪の検証)

だが、もしもこのテロが未遂に終わっていたらどうだろうか。(実際に犯行そのものは稚拙なものであり、警護が正常に行われていれば当然防がれるものだったように思える)

物騒な事件だったが被害が無くて良かったとしてすぐに忘れられたのではないだろうか。しかし、当たり前のことだがその場合であっても加害者が事件を引き起こすに至った過程は同じなのである。

それでも加害者の背後は調査されるだろうが、今のようにされることはないだろう。

今回これほどそれが細かく調査、報道されるのは我々が不安だからだ。

因果関係がわからないと不安になるというのは人間の特性ではあるが、それは因果関係がわかったつもりになると安心するということでもある。

しかし、本当に検証すべきのはそれだろうか。我々に、我々の将来にもっと必要で検証するべきなのは、安倍晋三という権力者が突然いなくなったその大きな空白がどう埋められるのかということではないのか。

我々の中に冷徹に現実を見ることのできる能力が欠けているのは、(確かに言い方も内容も配慮に欠けるものではあったが)私の知る限りその意思を持った見解を唯一述べた小沢一郎氏が大きな非難を受けていることでもよくわかる。

あの過剰な非難は小沢氏の(配慮に欠けた)発言そのものに対してではなく、氏の現状を冷徹に見ようとする姿勢そのものに対する本能的な拒否反応であった気がしてならない。

残念ながら私には安倍氏亡き後の政治勢力が今後の日本の行き末にどのような影響をもたらすのかを判断する能力はない。だからそれができる人はいち早く検証してもらいたいのである。

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