2/24日 21時現在、ロシア軍は東部及び南部ウクライナへの侵攻、及びキエフ近郊その他の軍事施設への空爆が確認されているようだ。
ロシアの目的に関して様々な推測がなされているが、それはプーチンの会見を見れば明らかだろう。
会見の全部を見れているわけではないが、要点は三つであろう。
・ウクライナの非武装化
・ウクライナのナチス政権を糺す
・ウクライナ領土を占領する意図はない
この三つと、そもそもこの侵攻はウクライナのNATO加盟を許さないという動機から始まったことを合わせて考えると、プーチンの意図はウクライナに親ソ政権を立てることにある、つまりは実質的な併合、属国化にあると見るべきだろう。
《恐ろしいことだが、ウクライナを国家として潰すつもりはないので、それは占領には当たらないという理屈である》
本当は“見るべきだろう”という話ではなく、そうはっきり言っているのだが。
こういう時に我々はどうしても希望的観測にすがる傾向がある。
今であれば、例えば東部二州の併合が目的ではないのか、という類いのものだ。
今後の情勢は西側諸国の対応で変わるだろうから、そこでは収まらないとは言えないが、プーチンの意図はそこにはないことだけははっきりしている。
なぜなら、くり返しになるが、それではその後にウクライナがNATOに加盟するかもしれず、(二州の併合だけに終われば、その侵攻は加盟を阻止するどころか、加盟への動機づけと、その名分を強めることになる)今の行動が全く意味のないものになるからだ。
(但しその手段はわからない。単純に軍事侵攻をするということではないかもしれない。軍事的に言えば旧ソ連時代のように電撃的に、一気に首都占領までいくほうが成功率は高いはずである。西側諸国の出方を見極めている印象もある)
※岸田首相の危機意識の見えない対応は多分各所で非難されていることだろう。しかし、まず日本のメディアで見ることの出来る各国指導者の会見は主要国だけである。日本メディアで流れない国々の指導者の会見はもしかしたら岸田氏と同じようなものなのかもしれない。
また、欧米主要国の指導者の会見も威勢はいいようだが、言っていることは経済制裁を実施するということで、そんなことはプーチンも織り込みずみである。
効果がない、すなわち意味がない、ということでは岸田氏のものと大差はない。
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