そういう人たちは忘れているのだ。
ヒトもまた、生命の進化の産物であるということを。
誰かや何かが悪い意思をもってヒトを誕生させだけではない。進化という、意思のない、中立な構造がヒトを作り出したのだ。
生命が生まれる環境では、いづれヒトのような生命体が生まれるのは必然なのかもしれない。進化を何回やり直しても同じ結果になるのかもしれない。
勿論、だからといってヒトが好き勝手に振る舞っていいということではない。
だから、「我々は地球の癌細胞なのかもしれない」という反省は大切でもある。
でも、もしもヒトが地球を文字通り破壊することになったとしても、宇宙規模で考えたら何ほどのことでもない。
何にもなかったのと同じようなことである。