各候補者、独自の政策を述べているようだが、それぞれ相反する部分は少ない。ただ銘々が強調していることが違っているだけともいえる。
そもそも自民党である以上、安保、外交政策は大して変わらない。だからこれを強調する高市氏は失礼ながら人気とりと言われても仕方がない。またそれに乗っかって喜んでいる人たちも一度冷静になるべきである。
コロナ対策も医療的にやれることは限られている。違いがあるとすれば補償であろう。しかし、これは、各人それらしいことを言っているが、総理といえども一人で決められることではない。しかし聞かれれば答えなくてはいけない。しかも具体性が無いと説得力に欠けてしまう。それに負けて公言してもその通りにできるかはわからない。それでも強引に通すことはできるだろうが貴重な政治力を使う羽目になる。聞きたくなるのもわかるが意地の悪い質問である。
大きく違うのは経済政策ということになろう。
現政権のそれを継承するのが河野高市両氏。岸田氏は新自由主義からの転換と言っていたから格差縮小も含めていくらか小泉政権以前に戻そうというのか。(精細はわからないが)(野田氏は経済には言及しなかった気がするのでわからない )
どっちの路線が妥当なのか私にはわからない。しかしその論点をはっきりさせた議論をするべきだろうとは思う。(しないだろうが)
後は実行力の問題になる。政策が立派でも実現できる政治力が無ければ何にもならない。
最近重要視されている発信力、説得力では高市氏が抜けている。
しかしだからといってそれが政治力に直結するわけではないのだ。
論点を整理して要点を突いた議論、質問をしてもらいたいのだが全く期待は出来ないのは残念なことだ。