ヒトでも、幼児や精神薄弱の人は裏切らない。
ということは、知恵がつくと裏切る可能性が出てくるということ。知恵がつく、つまり、欲が生まれる、利益を計算する。
動物などが裏切らないのは、誰かとなんらかのつながりが出来たら、その相手を変えるより、一度出来たつながりを貫いたほうが、より、利益を得る可能性が高いことが進化のなかでの経験でわかっているから。(一度エサをくれたものは、またくれる可能性が高い)
しかし、裏切ったからといって、いつも得をするとは限らない。どれくらい裏切ったのかというのと、どれくらい得をしたのかを調査することができれば、長期的観点から見て本当に裏切りは得することになるのかを検証できるが。
正直を旨として生きるというのも前述した理由以外では、厳しい競争を生き抜く能力または意欲がないから。どちらにせよ、善悪の問題ではない。
よく、ドラマなどで動植物を愛でる人が、それらは裏切らないからいいんだ、などと言う。
それだけ見ると、その人は、人に裏切られてきた、気の毒な人に見えるが、人を裏切らない人は、そういう発想はしない。
裏切、裏切られる世界にいるから、自分の邪念を癒すために、彼らを愛する。