時事その他についての考察

強制的に物欲が抑えられている世界が実現しています。これは静かな恐慌といっていいと思います

物やその他に対する欲望、それこそが私たち人間の繁栄の原動力です。

それが無い世界、物欲が強制的に抑えられている世界が、今、正に新型コロナウィルスによって実現させられています。今進行している《静かな恐慌》の恐ろしいところは、(お亡くなりになったり、健康を害されている方々にはらしい申し訳ありませんが)直接の身体的、健康的な被害ではなく、我々人間の人や物の交流、すなわち、経済を直撃する形であることです。

今、露になりかけているものは、私たち人間の、生存に必要であるだけのこととはかけ離れている社会です。

考えれてみれば、今まで恐慌といわれているものもそうだったのでしょう。実際の生存に必要なものをはるかに越えたもの、私たちの欲望が生んだかりそめの繁栄が何らかのきっかけで突然、無くなってしまうこと。それが恐慌です。

今、起こっている恐慌は原因も経緯もわかっています。そうして、私たちが幻想の世界に住んでいるとこと、私たちを支えているのは私たちの欲望だ、ということがこれほど露になったことはこれまでに無かったでしょう。

ウイルスの感染経路が今言われている通りだとしたら(別の感染法があるなどというのは悪夢でしかありませんが)この恐慌は直に収まるでしょう。しかし、私たちはここから学ぶべきものが沢山あります。それはいまだ、どんな学びがあるのかすら、わかっていないくらいのことです。

追記 (4/2日)―必ずしも濃密接触ではなくても感染してしまう、検査からもれる感染者がいる、など、前提と考えてよさそうだったことが大きく崩れてしまいました。まずはこのウィルスの性質をはっきりと解明しないことには対策も不十分もしくは過剰になってしまいます。

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