時事その他についての考察

恐竜の学説の変化に見る科学的思考の無さ?

恐竜に関する研究が最近、とみに進んでいるということで、新発見が相次いで報告されています。

いわく、ティラノサウルスはゴジラのように歩いていたわけではなかった。体は地面と平行に、後ろ足を支点にし、上半身としっぽでバランスをとって 歩いていた。羽毛が生えていた種類がいた。その羽毛と足の特徴から爬虫類ではなく、鳥の祖先だったことがわかった。水中で活動できた恐竜がいた。などなど、よくNHKで特番をやってますが、ほとんど半年ごとに新しい発見で満ち満ちています。

それは、大変、結構なことです。面白いし。しかし、細かいことを言って申し訳ないのですが、では、今まで自信満々に発表していたことはなんだったのか、そうして、どうしてこういうことが起きるのか、ということです。

考えるに、問題は私たちには想像力と、不確かさに耐える力が足りないことにある、と思います。

いやしくも科学に関することを考える時には、わかっていることといないことをはっきり区別しなければいけません。基本的に恐竜の生きていた時代を知る手懸りは化石にしかありません。そのため、ほとんどのことは推測に過ぎません。それでは、一般の人たちに話すときに曖昧でつまらなくなってしまうので、とりあえず、例えば皮膚は爬虫類と同じものだったろう、と仮定し、肉食恐竜の立ち方や歩き方は、これは何から考えたものなのか、ゴジラの様なものにしました。(順番としてはゴジラのほうが後だと思います。もしも、ゴジラが先だとしたら、その影響を受けてああいう立ち方、歩き方になったのでしょう)

それはそれでいいのですが、私たち一般人ではなく、研究者本人までそのイメージに縛られていたらしいことは問題です。

よく、《驚くべき発見》といいますが、私たち素人はともかく、専門家は驚いてはいけません。(新しい発見を喜ぶのはいいですが)恐竜に羽毛があったことを例にとると、皮膚の化石が残っていないからには恐竜の皮膚がどの様なものであったのかはわからなかったわけです。そうであるならば、可能性として、あらゆるものを考えなければなりませんが、そのなかでも、現存する生き物がもっているものは当然、考えの範囲内になければいけません。その内、魚類と両生類のものは、水中もしくは常に水の近くにいなければならない種類のものなので、同じく、水辺で生活していた種類の恐竜はともかく、そうでない大多数のことを考える限りは除外していいでしょう。とすると、残りは爬虫類、鳥類、哺乳類となります。その内、三分の二の種類に毛が生えているのですからその可能性を頭から除外していたのは痛恨のことといわなければいけません。これは、恐竜は爬虫類に近い変温動物である、と決めてかかった結果です。

後付けになってしまいますが、科学的合理性にのっとった考え方から外れていなければこのような失敗はしなかったはずです。決定的なのは脚の形です。両生類や爬虫類の脚は一度、体の横から地面と平行につき出されたあとに地面に向かって曲げられています。鳥類と哺乳類は体から直接、真下に地面に向かって伸びています。これは多分、音を聞く機能の問題で、鳥類、哺乳類は空気の振動から音を捕まえて聞くことができます。両生類、爬虫類は地面の振動から音を捕まえるので、体全体を地面に近く保たなくてはいけません。だから脚は真下には伸ばせないわけです。

《その結果、哺乳類や鳥類は背を高くすることができます。そうすると、遠くを見渡せるようになり、目の能力をより、生かすことができるわけです》

恐竜は化石の骨格から明らかなように、脚は体から直接、下に伸びています。これを先入観なく考えれば、恐竜は爬虫類の祖先ではなく、鳥類もしくは、哺乳類の祖先であることは明らかです。おそらく、研究者のなかにはそう考えていた人たちもいたはずですし、爬虫類の祖先と考えてしまっていた人たちはさぞや悔しく、また恥ずかしい思いをしたことでしょう。

水の中で活動できた恐竜がいた、というのもパターンは違いますが、虚心なく考えられればわかったことという点では同じことです。

昆虫類であろうと、爬虫類であろうと、鳥類であろうと、哺乳類であろうと、生活できる範囲をなるべく広げたい、出来れば地球上のあらゆる環境に適応したい、という点では同じはずです。そうして、昆虫類も爬虫類も鳥類も哺乳類もある程度であれば水の中で活動できる種がいる以上、恐竜にも同じものがいたかもしれない、と考えるのはごく普通の類推です。

初めに言った通りにこれらは皆、後付けではあります。しかし、学校で習ったはずの基本的な考え方を外さないでいれば、わからないままにしておかなければならなかったことと、根拠の薄い推測をごちゃごちゃにすることは避けられたはずなのです。

《本当は結論として、科学者といっても科学的知性を持っている人は限られているのだろう、とするつもりだったのですが、ひょっとすると、これらはマスコミが勝手にストーリーを作っているだけかもしれないです。研究者たちは「俺たちはそんな非科学的なことはいわないよ」と苦笑いしているのかもしれません。本来あるべき研究者の論理のまま、恐竜に関しては皮膚がどうだとかもなにもほとんどわからない、想像図すらも書けない、では私たち一般人には何もアピールしないし、ほとんど何も伝わりませんので》

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