時事その他についての考察

ヒトが陰謀論にはまる理由の一つ

何かがわからないと言う事に耐えられないからというのがある。

自分の理解力ではわからない、今ある情報ではわからない物事は判断や結論を保留しなければならない。

にも関わらず、性急に結論を求めてしまう。何か未知の物事を未知のままにしておくことに耐えられない。

当然、多くの場合、間違った結論を信じることになる。

また、その結論が往々にしていわいる陰謀論の範疇に入るものであることが多い。

これは何故か?

ヒトの考えというものは公平ではない。

ヒトは自分に都合のいい、自分の利益になるものを信じる。願望が入っちゃうわけですね。

陰謀論というものは大体にしてそれを信じる者が何らかの形で安心し、納得する話になっている。その人たちがそう思いたい話になっている。

社会の秩序が乱れてきた時、人心が不安定になっている時に陰謀論が幅を効かせるようになるのは普通のことである。

これに対抗し、冷静な判断をし続けるのは簡単なことではない。

陰謀論を相対化することができるだけの知識やある言説が流布する背景を推察できるだけの洞察力が必要であるが、それらを持ち合わせている者はそんなにはいない。(私にもない)

だから不安定な状態に耐える精神を持ち続けなければならないのだ。