※以下の文章は確たる根拠のないものである事をお断りしておかなければならない。ですから取り敢えずはそういう考えもあるか、位に捉えて頂けると幸いです※
ドナルドトランプは対中戦争は情報戦の分野においてす既に始まっていると考えているのと推察できる。
《そういう作り話を訴えることで自身の体制を正当化しているとも考えられる。しかしその戦略には余り意味がないと思われることと、言動からはそうは思い難いのでここではその可能性は取り上げない》
中国が仕掛けている情報戦とは何か。それを推察するにはまずは自分が中国の立場になって考えなくてはならない。
ニクソンとキッシンジャーによって中国は西側諸国と交流するようになった。
しかし当時の中国は完全に世界の発展から取り残された国であった。また、政治的にも混乱が収まらない状態が続いていた。
その混乱は毛沢東が死去し、鄧小平が実権を掌握することで収まることになる。
そうして改革開放政策が始まった。
さて、鄧小平以降の為政者は西側諸国に対抗するにはどうすればいいかと思っただろうか。
初めは資金援助の助けを借りて発展する方法を考えたかもしれない。
しかし当たり前だがそれだけでは西側を凌駕することはできない。戦略を考えなくてはならない。
技術の導入を考えただろう。
西側では軽んじられた技術者も中国では貴重な存在であっただろう。
当時日本でも引退を余儀なくされた技術者が持つ技術が中国で雇用されることによって流出しているとさかんに報道されていた。
輸出力を高めるために人民元を安値で抑える政策もとられた。これはアメリカが批判していた。
当時、西側諸国には敵がいなかった。
そうなると社会は人道主義的勢力が力を持つようになる。
いわいる発展途上国に対する援助が官民問わず盛んに行われるようになる。(勿論すべてが人道的倫理的に行われたわけではないだろう。畢竟、金の動くところには陰謀が付きものなのだから)
そうして、当時(今も同じかもしれない)西側社会は隙だらけであった。
これに中国当局が気付かない筈がない。
留学生として人民を送り込めば最先端の技術や情報も取り込み放題であった。
また、社会の中枢に食い込んで政策を中国有利なように工作することも出来ることに気が付いた。
ここまで行くとスパイといえばスパイなのかもしれないが例えば情報を不法に盗んだりしなければ摘発は難しいのではないか。あくまでも表面上は公平にその国の利益のための政策であると装うことは簡単であろう。
買収や悪名高いハニートラップも行われたかもしれない。
いずれにしろ、西側諸国はすっかり中国の戦略に嵌められてしまったとも考えられる。
くり返すけれど、圧倒的に劣った状況の中で自国を発展されるために中国がどう考えたのか、どう行動したのかを推察するとそういう結果になる。
つまりは西側諸国の対中戦争は情報戦の分野においては既にとっくに始まっているということだ。
ドナルドトランプは西側諸国の中で最初にそれに対抗した為政者に過ぎない。
彼の政策が乱暴に見えるのは彼の中ではそれは既に戦時下の政策であるからだろう。
翻って日本を見てみる。全くもって絶望的であると言えよう。
もしも私が日本人、アジア人ではなかったら日本は遠からず中国の支配下に置かれることになると予想するだろう。
要点は日本に中国に対抗する力や気力が残っているのかということと、アメリカが中国と取り引きして日本を引き渡す決断をするのかということに集約される。
そうして、もしも私がアメリカだったなら日本、日本だけでなく韓国も台湾もフィリピンもつまりはアジアは中国に引き渡すだろう。その代わりに何らかの大きな譲歩を引き出すだろう。