問題となっているのは佐野選手が以前性加害をしたにも関わらず(どうも逮捕までされたらしいけれど被害者と示談が成立して不起訴になったらしい)日本代表に選ばれたということ。
非難する発言と擁護する発言が多数あるが実は大切なことが一切言及されていない。
それは現代社会は若い奴等が性衝動を解消できる社会にはなっていないということだ。
女性のことは知らない、でも10代20代の男性の性衝動は社会常識を守らなければならないことを前提として考えたら異常なレベルなのだ。おっさんじいさんたちは忘れた振りをしているけれど。(当然生物学から見れば極めて正常ということになる)
そうしてその衝動を解消できる仕組みはほとんどできていない。
要領のいい奴は彼女を作って上手いことやるのだろうが、それも奨励されているわけではない。大体が親や世間に隠れてやらなければならないというある意味で異常な前提がある。
何故そんな理不尽なことがおきていて、しかも全く解消される気配すらないのかといえば、それは世の中の仕組みを作る人たちはその異常なまでの性衝動からは既に抜け出しているからだろう。他人事なのだ。
そうして(余り大っぴらにすることでもないので)そんなものはなかったことにしているのだ。
それで、今、現に苦しんでいる若い奴等のことは放ったらかしにしているのだ。
一度ちゃんとした調査をするといい。若年層の性犯罪は一般に人々が考えているよりもはるかに多いだろう。
それは当然加害者が責められるべきことではあるけれど、彼らを追い込んでいるのはそういう社会を維持し続けている他ならぬ我々なのだ。