時事その他についての考察

日本だけの現象と、他国にもあることを区別するのも重要

先日、ギリシャのコロッセウムに落書きだか、自分の名前を彫ったかしたイギリス人がいた、というニュースを見た。

日本でも、一時期、神社などを毀損する事件が頻発して、ワイドショーなどでとりあげられていた。

勿論、外国の例として僕が見たのは、そのフランスの一件だけなので、一時期の日本と同じことが諸外国でも頻発しているのかはわからない。

しかし、これらは、おそらく問題の根っこが同じもので、ある程度世界に共通することだろうという推測はできる。

推測ではなく、世界的な問題として多くの人が同意してくれるだろうことに、格差の拡大や少子高齢化がある。

実に不思議なのだが、こういった、各国共通の問題に対して、お互いに知恵を出し合って解決しようという取組みが報道されない。

やっているはずなんですよね。

かつて、企業がその国籍を選べる自由を得たとき、国家間で法人税の引き下げ競争が起きたことがあった。

日本でも、優良企業の国外逃亡を防ぐためには法人税の引き下げが必要だ、という提言がなされていた。

当時、それならば法人税を各国共通にすればいいだろう、と思ったので良く覚えている。

それから何年かたって、いわいる先進国のなかでそれに近い取り決めがなされたとの報道を見た。

そんなことが決められるには、何年もの間交渉や話し合いが続けていたからだろう。

同様に、格差問題も、少子高齢化問題も、官僚や一部の政治家、または民間でも意見交換はなされているのだろう。

同じ問題なんだもの、それぞれが工夫をして試行錯誤をして、その結果を共有すればいいし、実際にやってもいるだろう。

しかし、おそらく、まだまだ不足しているだろうし、(技術の進歩でやれることはどんどん増えているのだ)世間への啓蒙も足りない。

(例えば、カナダでは旧フェイスブックと国家との間で争いが起きているらしい。また、オランダでは教室にスマートフォンを持ち込むのを禁止するらしい。こういう取組みや現象、その結果どうなったか、というのはその他の国々も知るべきことだ)

それ以外に、それぞれの国に特有の事柄や問題がある。

特有といっても、同じ人間のやる事なので、全く共通点がないわけではなかろうが、基本的には自国のみで考え、解決策を探らなければならないことがある。

効率よくそうするためにも、各国共通の問題は共同でことに当たるべきだと思う。資源は限られているのだ。