食料危機が現実味を帯びてきた昨今、食料安全保障について様々言われている。
まぁ、素人考えるなのかもしれないが、サプリメントを充実させる方向もあるのではないかと思うのだ。
食料安全保障に触れるならば、野坂昭如氏の名前は出すべきであろう。野坂さんは戦中戦後の体験から、終生食の備えを訴え続けてきた人だった。
野坂さんの晩年は自由貿易が好調であり、食料などは外国から買えばいい、という主張をする人が多かったものだ。それにたいして野坂氏はそんなものはまやかしであり、世界情勢などは何がどうなるのかはわからない、兎に食の確保だけは怠ってはならないことをくり返し説いていた。(私は野坂氏が毎日新聞に連載していた随筆で知っているだけだが)
本筋に戻る。
食料安全保障の問題で厄介なのは、平和で自由貿易が盛んであれば、これは大きな問題にはならないことだ。
問題とならないどころか、まともにこれに取り組むと大変なお金がかかってしまう。平時であれば、これは中々人々の理解は得られない。
だからどうしても危機の時代が過ぎると政策そのものが脇に追いやられてしまうことになる。
そうして、その危機が顕在化した時には対策は一から始めなければならなくなってしまう。
しかし現代は野坂氏の苦労した時代とは違う。化学の発展で栄養素はカプセルの形で接種できるようにもなった。そうであれば、これを有効活用して、カロリーは別途油か何かで接種できればいいのではないか。
何分素人なので根本的な間違いをしているかもしれない。例えばサプリメントをつくるためには原料となる食料が必要なのかもしれない。(イメージでは食料以外のものから化学的に合成している)原料が食料ではなくても、いずれ海外から輸入しなければならないものかもしれない。
しかし、もしも発想すら無くて検討されていないのであれば、考える価値はあるのではないか。
《味や食べる満足などといっている場合ではない。また、同時に危機はそれほど長くは続かないだろうから、それくらいは我慢しなければ》