これを見て、我々は動物にも人間のような感情があるのだろうか、と思って感動する。
先日などは、仰向けになってしまって元に戻れなくなってしまったカメに対して、周りにいた仲間たちが次々と集まって、これを助けた動画を見た。
つまりは、哺乳類だけでなく、爬虫類にも仲間を思う気持ちがあるかもしれないのである。
この分だと虫にまで同じ様な行動が見られることまで発見されるかもしれない。
それをもって、感動するのも結構だが、本当は、これらの行動をどう解釈したらいいのだろうか。言い換えれば、何故彼らは仲間を助けるのか。
これは、仲間を助けることが、自らにも利益になるからだと考えるべきだろう。そもそも動物だろうが人間だろうが、集団で行動することを選んだ時点で、お互いに助け合わなければ集団行動をする意味がない。
動物なども感情を持っているかと考えること実はあまり意味が無い。
生物の進化のどこかで、個体としていきるよりも集団で生きるほうが有利だと結論づけた生物がいた。
そうして、ただ集団生活をするのではなく、助け合ったほうがより、生き残りの確率が高いということになった。
仲間を助けたいという思いは、助け合いを効率的に行うために発明されたものだと解釈するのが妥当だろう。
そのには善悪などというものはない。ただ、生き残りに有利かどうかという、損得勘定があるだけなのだ。
《蛇足になるが、仲間思いの人が尊敬され、好かれるのはそういう人が我々の利益になるからだけだ。反対に自分勝手で、仲間をないがしろにする人が嫌われるのも、そういう人は我々に不利益になるからに過ぎない》