日本へ入る時の検査が不十分なのは問題。
しかし、基地内でクライスラーが起きているにも関わらず米兵が外出するのを地位協定などの不備のせいにするのは感情が先走っている考えといわざるを得ない。
なぜなら、これは米軍だから野放しにされているというわけではなく、もしも日本人の集団が同じことをやっても、刑法などで取り締まることはできないからだ。
ただ、日本人の場合はその人たちの所属する組織や、いわいる世間から、(法律に基づいたわけではない種類の)制裁が下されるだろう。(例えば自衛隊員が、所属する基地内でクライスターが起きたときに同じように外出したらどうなるかを考えればわかる)
米兵にはそれをする組織や日本の世間に当たる存在が干渉しないらしいだけのことである。
いいかえれば、日本人は法的拘束力が無くても自粛する。アメリカ人はしない。アメリカ人に強制するためには法的な整備をしなくてはいけない。
《ちらと見ただけだが、クライスラー発生後、基地内でマスクもしないで、スポーツ大会らしきことをしている映像もあった。コロナそのものを軽く見ているとも推察される。ところで基地内の医療機関は大丈夫なのだろうか》
だから、米軍基地の上層部も困っているのではないか。部下たちを取り締まることのできる根拠がないのだから。
彼らに言わせれば、クライスラーが発生した組織の人員、濃厚接触者などは(日米に限らず)外出禁止にするなど、日本の国内法を整備してくれ、という話だろう。
結論を言えば、いびつな日米関係は問題で改善しなければならないが、現在の米兵の行動とそれは切り離して考えなければならないことだ、ということである。