旧日本軍による特攻隊とは自己犠牲を目的としたものである。
組織において上層部の失敗が現場に押し付けられるのは常にあることだが、その究極の形である。
「軍は命を棄ててまで戦っているのだ」ということを示すために行われたものである。(誰に対してか。国民に対してでもあるし、例えば当時の天皇に対してでもあっただろう。しかし一番には上層部が自分に対するものであったのだろう)
特攻隊はその初めには奇襲効果もあり、戦果を上げたと聞く。しかしすぐにその効果は薄れてその攻撃が成功することはほとんど無くなってしまった。
それでも止められなかったのは犠牲そのものが目的であったからに他ならないのだ。