時事その他についての考察

小池栄子は向田邦子

これは小池栄子さんに対するファンレターのようなものです。本人に送ったほうが話は早いのでしょうが、そんなことはしたことがないので、ここに書いちゃいます。

ファンになったきっかけは、まだ、小池さんがグラビアアイドルだったときです、当時人気のあった、いわいる癒し系といわれた、飯島直子や優香と比べて、自分は威圧系といわれている。と楽しそうに言っていたのを聞いた時です。

もう、大笑いしまして、この娘は只者じゃあないな、と思ったものです。

特に熱狂的なファンというわけではないのですがテレビで見るたびにその立ち居振る舞いの見事さに大概の場合、感心してしまいます。

例えば、爆笑問題の田中裕司は学生時代のあだ名を“ウーチャカ”というらしいのですが、テレビのなかで田中裕司をウーチャカ呼ばわりするのは(できるのは)小池栄子だけです。(またいわれた田中が嬉しそうで)これにピンとこない方も「カンブリア宮殿」での過不足ないアシスタントには感心しないわけにはいきますまい。

あれだけの知性があって、全くそれを自慢気にしない、しかもそれが例えばNHK の女性アナウンサーの様に(世間の評判を気にしてか、会社の方針かは知りませんが)隠しているからではなくて、(NHKの一部女性アナウンサーの知性の隠し方の徹底振りも大したものですが―ガッテン!の人とか、シブ5時の人とか―)そもそも自慢と思っていないかに見えるのは人柄といってしまってはそれまでですが、見事なものです。

《知性をとはなにかを一言でいうならば、自分の知っていることと知らないことを区別できることです。自分の知らないことがわかっていれば、適切な質問をすることができます。知識はいくらでも増えるわけです。

ですから知的な人が知識も多くもっている傾向は勿論ありますが、知識を多く持ってはいるが、知性があるわけではない人もまた多いのは残念なことです》

それで、小池栄子と向田邦子は、似ている、とおもったわけです。お二人とも女性としての理想のタイプの一つを体現されています。簡単にいうと、聡明で気立てがいいということなのですが、例えば同じく、聡明で気立てのよさそうな方でも宮沢りえとはまた、タイプが違います。

小池―向田ラインが持つ特徴としては、

・とにかく頭脳明晰、また回転が速い。

・性格に余裕がある。自己に対する圧倒的な自信があり、物怖じすることがない。

・スタイルも含めて、容姿端麗である。

・体つきの全てにおいて、造作が大きい。

・従って、体力が人並み外れている。

・周りに対する気遣いを自分の負担になることなく、自然にすることができる。

・才能の範囲が広い。

・生涯において、パートナーの数が少ない。(必ずしも一途というけなげさはなさそうですが浮気に対する欲望はない)

・他人に愛される。また、他人に嫌われることが極めて少ない。

・人前では常に元気で明るい。

・大雑把なところがある。

作家の山口瞳さんは向田さんについてエッセイのなかで何回か触れています。

向田さんが山口邸を訪問したときの話です。楽しい時間を過ごして向田さんが帰られてからしばらく経ったとき、玄関の外から話声がするのに 気がついたそうです。不審に思ってみてみると、たまたまその日に手入れに来ていた植木屋さんと向田さんが熱心に話込んでいたそうです。

この話って、向田さんを小池栄子に入れ替えてもありそうな話に聞こえませんか。

向田さんを彷彿させるということで、大変に余計なことですけれど、あれだけ多才なのですから文才もあるのではないでしょうか。これ以上忙しくなったら大変でしょうけれど、折角、村上龍と一緒に仕事をしているのですから一度みてもらったらどうでしょう。

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