時事その他についての考察

パリオリンピックの開会式

実は私は見ていない。しかし話は色々聞く。

単純化していってしまえば、「攻めた」開会式だということになるだろう。

何故、フランスは開会式を「攻める」必要があったのか?

これはフランスの抱える病理に関わることだ。

フランス革命とい出来事は世界史を変えた意義のあるものであると共に、血塗られた暗黒の出来事でもある。

しかし、フランスは国是として、フランス革命というものは世界を善の方向に劇的に進化させた栄光の出来事である、と規定している(そうせざるを得なかった)

それ故、フランスという国は常に過激であることを強いられた国になった。新しいもの、先進的な思想をどの国よりも早く取り入れなければならない、という強迫観念に取り憑かれた国になった。

日本の漫画やアニメーションが海外で人気だと言われる。マスコミの報道を注意して見てみると、フランス、特にパリがその発信源であることが多い。

かつてジャズが発祥の地アメリカではただの流行りの音楽だと思われていた頃、その芸術性にいち早く注目した国(都市)があった。フランスであり、パリである。

今回の開会式はそのフランスの強迫観念がまたしても発露した現象なのであろう。