時事その他についての考察

よく言われる産業別労働人工の推移の盲点もしくは嘘

高校の社会科で習っただろう。

いわいる第一次産業、第二次産業、第三次産業に従事する人工の推移の表を。

年代が下るにつれてその割合が大きく変わっており、それは人々の嗜好の変化によるものと説明された(食べるのに精一杯の時代から各種工業製品を賄える収入を得られるようになり、さらに各種サービスまで享受できるまでになった)

しかし、それを証明しているかのような表、グラフには盲点がある。それらには各種産業に従事する人工の割合しか記されていない。その絶対数が書かれていないのだ。

そういった表であらわされていた時の日本の人工は増え続けていた。

つまり、パーセンテージだけが記された表からはあたかも第一次産業に従事する人たちは減り続け、代わりに第三次産業の労働人工が増え続けているように見えるのだが、そうではなく、単純に第三次産業人工が増え続けていいるだけ、という可能性もあるのだ。

くり返すが、絶対数のデータがないのではっきりしたことはわからない。

しかし、我々が学校で習ったデータだけで教わった結論だけに達するのも無理がある。

結局何が言いたいのかというと、“それを唱えている人たちは、初めに結論ありきで、それに都合よく合うようなデータを表示していた”ということだ。

いや、本当のところ、彼らの言っていることは正しいのだろう。そうして、それを伝える時に、私が今言ったようなことまで突っ込んで説明すると話が複雑になってしまい、伝わりにくくなってしまうことも確かだろう。

しかし、仮に彼らがそう思って不十分なデータから結論を伝えたとしても、それでも彼らはそれを端折るべきではなかった。

あるデータから読み取れるもの、読み取れないもの、そういった区別をつけられるというのは、特に情報が氾濫する時代にあっては、とても大切で必要な能力であるから。

そして、礼に上げたことは、それを教えるのに絶好の機会でもあったのだから。

※何故今こんなことを言っているのかというと、NHK教育テレビの高校講座でこれを採り上げていたのを観たから。