時事その他についての考察

我々は人生の優先順位を間違えている その3

国の政策として、また、我々国民も政府に期待するものとして、自分たちの心の平安や、喜び、幸福を実感するなどが実現できることが行われず、また要求すらされない事の理由として、心の満足度は数値化しにくい、ということがある。つまりは、評価することが難しい。

政策というものは、何らかの目標を立てて立案されるもので、当然、しかるべき後には、その目標が達成できたかという検証が行われる。

しかし、志の領域に関しては検証が難しいので、今のやり方のままでは政策にしようがない。

それでも、例えば結婚して子供を多くつくる家庭が増えれば、それは国民の満足度を反映しているだろう、という推察はできる。

通勤時の満員電車の込み具合が改善されれば、それはやはり通勤客、つまりは国民の不満足度は減っただろう、考えることもできる。 

しかし、それらはいずれも、あくまでも推察に過ぎない。

だから、例えば少子化対策は、よりわかりやすい経済問題として語られてしまう。

さらに、我々国民が、一体何をおいても本当に求めているのかがわからないので、総合的な政策を立てようがない。

加えて、やられるべき政策は、各省庁別々の管轄に属する。そうして、各省庁はばらばらに物事を決めるし、横の連絡も薄いだろうことが、また、総合的な政策を立てにくくする。

近未来では、人間の感情を読み取る機械が生まれるだろうから、それを待つしかないのかもしれない。