時事その他についての考察

山下達郎とジャニー喜多川

※以下の文章には特に根拠はない。ただの一個人の推察である。

山下達郎氏の所属している事務所(詳しくは知らないが、実質上は山下達郎、竹内まりや両氏の専属事務所といえるくらいだと思う)に属していた音楽家が、ジャニー喜多川に対するイギリス放送局の記事を読んで、ジャニーズ事務所に対する提言をしたことから、事務所から契約を打ち切られた。(所属事務所はジャニーズ事務所と極めて深いつながりがあった)

そうして、山下氏もそれに賛成していたという。

当該音楽家が、それをTwitter上で発信したことからこのことはかなりの注目を集めている。

BBCの告発を受けてのジャニー喜多川を巡る騒動において気になるのは、まず、既に20数年前に国内メディアがそれを告発していたにも関わらず、ほとんど黙殺されていた問題が、海外メディアが取り上げると、一定の騒ぎになっていることだ。 

これは、告発された本人が鬼籍に入ったことも大きいのかもしれない。 

しかし、やはり、外圧に弱い、という日本人の習性が如実に出た結果だと思う。

それも大きな問題なのだが、もう一つ、上記したように既に国内メディアの告発もあり、また、性被害を受けたと主張するタレントの告発本も二冊出版されていると聞く。

にも関わらず、これに反応して批判などする人たちが、まるで初耳のような風でいることだ。

私などは芸能界のことはほとんど知らない。しかし、それでも喜多川のやっているだろうことは三十年以上前から憶測していた。

憶測の流れとしては、

喜多川のタレント発掘能力は異常である。その能力から考えて、おそらくゲイであろう。ゲイであるからこそ、男性タレントが女性を惹きつける魅力について、あれほどの洞察力があるのだろう。そうであるならば、その権力基盤からみて、自分が魅力的と思った少年たちを純粋に商品として、事務所に所属するタレントとして扱っているとは思えない。巨大な欲望と、その欲望を満たせる相手と、それを自由に扱える権力を持っているからには、その力を全く使っていないとは到底思えない。

というものであって、当時仲間と話した覚えがある。

まぁ、これは憶測である。しかも、極めて下衆な憶測である。

しかし、芸能界のことを何も知らず、大して興味もない高校生であっても、それくらいの感想は持っていた。

そうであれば、芸能関係者は勿論、一般社会で生活している人たちも、そのほとんどはそれくらいのことは感じていたはずだ。

しかし、この事について発言する人たちは一様に今までそんなことは知らなかった、という立場をとっている。

強い言葉で申し訳ないが、厚顔無恥、と言わざるを得ない。

さて、山下達郎氏である。

氏は喜多川及びジャニーズ事務所と深いつながりがあるという。仕事も多く請け負い、また、(件の契約を打ち切られた音楽家によると)ジャニー喜多川とは個人的にもかなり親しく、また人間として尊敬までしていたという。

そうであれば、勿論、喜多川の行っていたことも知っていただろう。 

そうして、知っていて、尚関係を続けていたということは、喜多川本人とその行為とは分けて考えていたのではないかと推察する。

どこかの時点で、告発されている行為を行っていることも含めての喜多川という存在と関わり続けることを選んだのだと思う。

※多少なりとも悩んだ末の決断だったのではないかと推察する。そうして、そうしたのは、本当に喜多川という個性に惹かれて離れ難かったのかもしれない。又は自分と事務所、そこで働く人たちや事務所に所属する音楽家たちを守るためにジャニーズ事務所というお得意先が必要だったのかもしれない。

そうして、一度決断し、選んだからには、喜多川の犯罪行為(なにしろ故人でもあるし、その行為が立証されたわけでもないが、こう呼ばせて頂く)が改めて耳目を集めることになってもその態度を変えようとは思わなかったのではないか。なにしろ、既に、自身も、卑劣な犯罪者と知っていながら良好な関係を続ける、という一線を越えているのだから。

ジャニー喜多川氏の犯罪を知っていて受け入れていたとすると、それが改めて顕になったからと言って態度を変えない山下達郎氏は首尾一貫していると言える。

恐ろしいことだが