時事その他についての考察

ブログの統計をみる地図では北方領土は日本領ではない

さて皆さん。ご存知かどうか知りませんがブログには統計をとる機能があります。何人の人がいつ、どのくらい読んでくれたなどということがわかるわけです。(勿論、読んだ人が積極的に教えていない個人情報はわかりません。念のため)

やりようによっては、例えば、どの言葉を検索してそのブログにたどりついたか、なども解るようです。わたくしはもともとあった設定しか利用していませんが、それでも一つ面白いことがわかる機能がありまして、どの国から検索されたのかがわかるのです。

勿論、ほとんど、日本からなのですが、たまに外国から読んでくれた方などいて、なかなか面白いです。

どの国から検索してくれたのかを示す画面には白地の世界地図がありまして、該当する国には赤い色がつくようになっています。日本からの時にも日本列島が赤く染まるのですが、これ、北方領土は白いままなのです。

このブログはワードプレスを利用させてもらっているのですが、つまりは、アメリカの地図では北方領土はロシア領なのだろう、と想像できます。

それで気になって外国製の世界地図を検索してみると、やはりというべきか殆どの国で北方領土はロシア領と表記されているようでした。

【日本で外国製の地図など検索するのは北方領土や竹島を調べているのに決まっているだろうということで、それに特化したサイトがありました。(海外の地図 北方領土 で出てました)一時期までの中国以外は大体、ロシア領と表記しているそうです。中国は以前、ロシアと領土問題で揉めていたので、日本に肩入れしていたのでしょう。なお、アメリカは一応、同盟国のよしみで、係争中ですよ、ということはうたっているものが多いそうです】

これがどういうことかというと、国際社会には日本の主張などは全く届いていないということでしょう。それはそうでしょうね、以前書いたように日本人にであるわたくしだって、日本の主張に理があるとはあまり思えない位ですから。

もう一つ長年の疑問が解決したかもしれないことがわかりました。日ソ共同宣言で、平和条約が結ばれたならば、歯舞、色丹は日本に返す、と明記されているわけですが、あの、取ったものは絶対に手放さないロシアが文言上のことだけとはいえ、領土を返す、などといったことが理解できなかったのです。しかし、当時の重光葵外務大臣が交渉に加わっていたと知って一応納得できた気がします。重光という人は絶対不利な条件から曲芸のような交渉術で自国有利な決着をつけるのが得意な人でしたので。

【この交渉術は勿論素晴らしいものなのですが、実は、長い目でみると決して自国にプラスになるものでもないのです。つまり、相手方に、《してやられた!》という恨みが残ってしまうからです。

ある外交官は交渉事の要諦として、49%をとりなさい、と後輩に教えたそうです。わずか1%を相手にあげることによって、感謝と信頼を得ることができる。一度きりの付き合いではないのですから】

【これは重光さんのことをいっているわけではないのですが、仮に交渉事に抜群に長けた外交官がいたとします。それだけ優秀なのだから、ゆくゆくは外務大臣、さらには総理大臣にと期待したいところですが、外交官としての優秀さと、大臣クラスの優秀さとはまた別のものです。

交渉事においての優秀さとは、あくまでも与えられた仕事をこなす上での優秀さであって、これとリーダーとしての資質はまた別物です。(勿論両方を兼ねている人も沢山おられるでしょう)

リーダーの資質とは、ひとつは最善の道を選べる洞察力、次にそれを実現されられる実行力であって、(これを多分リーダーシップというのでしょう)交渉力というのは、人間の資質の偉さでいうと、それよりも下になります。正しい道を粛粛と進んでいられれば、多少些末な交渉に負けてもどうということはないのです。いくら個別の交渉で優位に立てたとしても、進むべき道を間違えてしまっていたら、それは意味のないことになってしまします。

ですので、いわいる、目から鼻に抜けるような才人、といわれる人に第一級の人は少ないようです。真のリーダーはみているものが凡人とは違うので、何を考えているのかわからない、少し間が抜けて見えるくらいの人が多いのかもしれません】

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