時事その他についての考察

痛みを感じる改革をするのに必要な条件

例えば少子高齢化対策のために、高齢者に行くべきお金を削ってその対策にあてたいとする。

高齢者がこれに賛成するのか?あるいは賛成してもらうためには何が必要なのか?

指導者の強力なリーダーシップが必要ということもあるだろう。高齢者が納得するような説得力が必要なのかもしれない。

または、多数の反対があっても強引に政策を推し進める政治力が必要なのかもしれない。

しかし、もしもある程度既得権益者を納得させる方法を選ぶのであれば、“公平”ということが重要だ。

つまり、裏で(または公衆が見ている前で)制度を利用して不当な利益を得る者がいれば、その制度によって損をする者たちが納得するはずはない。

皆がそれぞれ痛みを分かち合っているのだと思うからこそ不利益を被る者ふたちも従うのである。

その意味では、現在の裏取引が横行している世の中では痛みを伴う変化が受け入れられるのは難しい。(裏取引の横行が、実はイメージであって、実はそれほどでも無かったとしても残念ながら結果は同じである。皆がそう思ってしまっているということが要点なのだ)

その点から見ると、現在の日本はかなり厳しい状態にあると言わざるを得ない、残念ながら。

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