時事その他についての考察

(ある商品の)効果を示す根拠がないと消費者庁が発表したことニュースとそれに関連して考えたこと

《初めにお断りしておきますが、この件に関しての事実関係は全く調べておりません。ですから大きな間違いなどあるかもしれません。しかし、本題はそういった事実関係云々とは殆ど関係ないのでこのまま続けさせていただきます》

問題の商品とは、洗濯ものと一緒に洗濯機に入れて洗うだけで洗濯もでき部屋干しの臭いを防ぐというものです。(テレビで見ると、外側は布か何かで出来ている薄い10センチ角位のものに見えました。マグネシウムの効果だとかいうことです)

それに対して消費者庁が効果の根拠が薄いということで製造元に改善命令を出したということでした。

テレビではそれに続いて実際に商品を利用していた人がネットにのせた反応を2つ紹介したのですが、その2つともがいかにも騙されていたという恨みがましいものでした。

こちらもネットを開いたところ、ヤフーニュースのコメント欄に2000通余りのコメントが寄せられていました。その内の50通ぐらいを読んだのですが、テレビで紹介されていたコメントとは全く違い、そのほとんどは自分が使っている限りでは効果はあり、ニュースや消費者庁の見解に関わらず使い続ける、というものでした。

これはコメントをした人たちも指摘していましたが、発端からしてその商品に脅威と危機感を覚えた洗剤を作っている大企業が影で動いたのではないか、とも思えます。

テレビに関していえば、広告主である洗剤会社に配慮するのは仕方がないことでしょう。しかし少なくとも報道はされました。(それも洗剤会社の圧力の結果だとしても)そこに嘘があったわけでもありません。紹介された消費者の反応はぼくが見たのとは全く違っており、作為的に選ばれたものの気もしますが、ネット時代なので我々はある程度個々での検証ができます。我々としてはテレビニュースなどは情報を得るきっかけだ、位に思っていればいいのでしょう。

ところで、そのコメントに気になるものがありました。ひとつは洗剤を使わないまたは節約することで、洗剤液を垂れ流すことを抑制して環境に対する悪影響を減らす、というもので、これは以前から言われていたことでもありました。しかし、もうひとつ、ぼくにとっては盲点だったのですが、人によっては洗剤がアトピーなどの原因になるらしいのです。また、そこまでいかなくとも、それで気分が悪くなる人がいるらしいのです。真偽はともかく少なくともそういうコメントがありました。

今回取り上げられた商品は、仮にいわれている効果がなくとも人体に影響がでるものではありません。洗濯物がきれいにはらならないというだけです。しかし、既存の洗剤の少なくとも一部は、ある人たちには害を及ぼすということが本当だとしたら、それは大きな問題です。

どちらかというと、消費者庁のするべきことは既存の洗剤が人体に悪影響を与える危険があることを、少なくとも明記するように指示するべきことでしょう。

消費者のために作ったというのが建前の消費者庁ですが、実際はそんなわけはない、金持ちや権力者のためのものであったということなのでしょうか。あるいは、時が経つうちにそう変えられてしまったということかもしれません。または消費者のためを思っている人、企業の利益を守ろうとする人など色々な思惑を持った人たちが主導権争いをしているということなのかもしれません。

話は変わりますが、かねてから世の中というものは人間のストレスに無頓着だという思いがあります。

社会や人々が目標にするものは数字に表せることだけで、数値化できないストレスは無視されてきました。満員の通勤電車が全く改善されないことはその代表です。

一所懸命改善しようとしているのは鉄道会社と道路を建設、整備する部署だけです。場当たり的であり付け焼き刃です。実際に変えられる人たちは知らぬ顔です。彼らも自分で毎日経験すれば、それが何十年も続くのだと言われれば、根本的に対策を打つと思いますが。

消費者庁というのは、その性質上、省庁を横断する官庁でしょう。それならば、今の機能を発展させて、人々がより暮らしやすい社会が出来るように提言する組織にはなれないものでしょうか。今いった満員電車もそうですが、例えば赤信号の交差点でも左には曲がれるようにする、50ccのスクーターのニ段階右折をやめさせる、などなど。(現政権が取り組んでいる印鑑の廃止もこの範疇になると思います)

満員電車の改善は大仕事ですが、発想を変えるだけで暮らしやすくなるアイディアは沢山あるはずです。どうせ今後は経済的には低成長が続くのですから経済以外での満足度を高める取り組みが必要になってくるし、そういうことに対しる人々の要求も高まると思うのですが。

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