統一候補までとはいかなくてもいい、しかし各選挙区ごとに野党候補者を1名に絞る戦略は立てなければならなかった。
今衆議院選挙は政権交代を可能にする大きな機会であった(選挙前に既に過去形にせざるを得ないのだが)
それには上記した戦略が不可欠であった。
自公対その他の政党、という構図に持っていければ自公が過半数割れをする可能性は大いにあった。
そうなれば野党連合での新政権発足である。政権が取れるのだぜ?滅多に無いくらいのチャンスだったんだぜ?はっきりと申し上げて、やる気も能力もなかった、と言わざるを得ない。
おそらく、自民党の補完勢力として存在する野党もいるのだろう。それらは正にこういう事態のために存在しているのだろう。つまり、自民党に逆風が吹いており、世論が反自民でまとまりそうな時に、野党連合の結成を阻むために自民とは別の政党も見せかけて、実は裏約束があるような政党。
それなら、それを世間に訴えればいい。その政党に入れるのは自公に入れるのと同じだ、と説得力を持って訴えればいい。そうして、それ以外の政党で候補者を一本化すればいい。
石破氏の解散が唐突で、準備期間が足りなかった、という意見もあるのだろう。
いや、それは本当に言い訳だ。本来であれば、こういう事態になることを常に想定して普段から約束事を交わしているべきだ。
また、解散が決まってからでも、野党候補を絞れば政権が取れる可能性が高いのは誰が考えれもわかることなので、取りあえずでも、強引にでも一本化すべきだった。
後の調整は後ですればいいのだ。
勝機というものがわからない、そんな人たちに政権をとるなどということは二度とできないだろう。