やはり、実現したかった、実現したいのは防衛力の強化と憲法改正なのではないのか。
優先順位として、その次にあるのがマイナンバーカードの推進であろうか。
それ以外の、少子化対策やLGBT法案、統一教会問題などにはそもそも興味もないし、必要だとも思っていないのだろう。(国民の生活なども気にしてはいないのだろう。まぁ、この程度のことは我慢してくださいよ、という感じだろうか)
世間や周りが要求するので適当なところでおさめる。しかし考えてみれば、その収拾能力は相当高いではないか。
勿論、自民党が議会で多数を占めているというのが前提としてあるが、(岸田氏から見れば)外野の要求を適当に、そつなく、あまり実効性のない形で処理している。
ある程度相手の要求は受け入れるため、強引な印象がないので、次々と降りかかる問題もいなすことができる。
※いや、本当は、初めは岸田氏のことを主体性のない、権威や周りに流され、適当に従うことでその場を乗り切る型の政治家として書くつもりでいたのだ。そして、実際にそう書いていたのだ。しかし、書き進めるにつれて、どうもそうではない感じがしてきたのだ。首相になるくらいだから当たり前なのだが、相当の手練なのだろう。総裁選の時に言っていた、所得倍増、新しい資本主義、増税なし、などというのも一般にうけそうなスローガンで、初めからやる気などなかったのだろうか。何しろ公約など、守ろうが破ろうがなんの制裁もないのだから※
岸田氏を支持するのも、批判するのも、まずはそこを理解してからでないと、そもそも意味がない。