サイエンスゼロを観ていたら、驚異的な再生能力のあるイモリのゲノムは一部分がコピーをくり返し、その結果ヒトの7倍もの長さがあるという。
そうして、最近まで、そのくり返しには意味がないと思われていたとのことだ。
それが、実はそのくり返しにこそ、再生能力の秘密があることがわかってきたとのことだ。
「何故くり返しがあるのかわからなかった」ではない。
「くり返しには意味がないと思われていた」のだ。
科学的思考とは、実験などの証明によってわかっていることと、自らの知見が及ばずにわかっていないことを区別することにその真髄があると思っている。
ところが、自分たちにその意味がわからないからといって、そのくり返しには意味がない、と決めつけてしまう。それこそが科学的思考とは最も遠い思考であろう。
※勿論、実は科学者たちはそんなことは言っておらず、サイエンスゼロを作っている人たちが勝手にそう決めつけてしまっている可能性はある。確かにNHKの教養番組ではその種の決めつけはよく見受けられる。