それはジョン・ポール・ジョーンズのベース。
(今から言うことは知ってる人は何を今更と思うだろうし、そもそも間違っているかもしれないことはお断りしておく)
それは彼らがデビュー直前に行ったデンマークでの30分余りのスタジオパフォーマンスを観るとよくわかる。(YouTubeで観ることができる。ツェッペリンファンで未見の方は必見。ファンでなくてもやはり必見)
ベースとドラ厶というのはリズムセクションというくらいだから普通はその両者でリズムとグルーブをつくるものだろう。
しかし、ツェッペリンではその役割をベースのジョンポールが1人で担っているように見える。
すなわち、他の3人は彼のベースを聴いて、それに合わせて演奏をしている。
ヴォーカルとギターがリズムセクションに合わせるのは普通だろう。ツェッペリンが特別なのはドラ厶のジョンボーナムもそうしているのではないかという点だ。
そうして、それこそがジョンボーナムの、あの破壊的なドラ厶の秘密の1つだったのではないのか。
つまり、ドラ厶の役割の大きな1つであるタイムキープを免除されているのだ。だから自分のパフォーマンスに集中できる。なおかつ、グルーブもベースが与えてくれるので、自分はそれに乗ってさらにグルーブを加速させることができた。