一連の事件の精細は皆さん御承知でしょうから省きます。
結論として、安倍前総理は不起訴、秘書の人が略式起訴ということになりました。
なりましたが、これは、今決められている法律ではそうなる、ということです。
もしも、こういう法律違反を許せないものとして、本気で再発を防ごうとするのであれば、法律を変えるべきです。
責任のある立場にある者が、知らなかったでは済まされないようにするべきでしょう。
一緒にすると怒られそうですが、暴力団に対しては、暴力団っぽいだけで処罰の対象にするのです。
そんな強引な法律が許されるのであれば、政治家の行う、政治家特有の違反に対しても同じくらいの強い法があっても全くおかしくはありません。
今回言い逃れられているような、本人が直接関わっておらず、またそれが行われていることも知らなかったので無罪ということではなく、収賄や選挙違反のような案件に限っては秘書やその他の部下がやったことで、政治家本人の関わりやそれを知っていたことが証明できなくても罪に問えるように法を変えればいいことです。
とは言うものの、実際にそんなことをするのは大変でしょうけれども。憲法違反になるかもしれませんし、敵対する誰かが陥れようとする相手の秘書などを買収するなどして違反をさせた場合にもその法律が使われることなります。
でも、結局はやる気がないだけのことです。法律を作るのは国会議員であって、そんな法律をつくったら彼らの仕事がやりにくくなりますから。
そうして、それは与党に限らず、野党も同じことです。まあ、国会論議などというものは台本通りにやっているようなものですから、それを今更言っても仕様のないことかもしれませんが。
しかし、前総理を追及するのに、公開か非公開か、というのと、結果的に国会で100何回だか嘘をついていたということが武器だというのは台本が酷すぎます。
前総理としては、何回聞かれようとも自分はそう思っていたからそう答えた、で済むことです。あとは監督責任ということになりますが、それは謝って終わりということになるのでしょう。
さらに言わせて頂くならば、マスコミも同じ仲間なのでしょう。野党がいっているのと同じ程度の非難しかしていないようです。
まあ、見慣れた光景ではありますし、ひょっとしたら世の中、それでいいのかもしれません。
いや、今まではそれで良かったのかもしれない、というべきなのではないでしょうか。
本当に、いい加減真面目にやらないと結構大変なことになる気がします。