結果として現職の小池氏が勝った。現職なので順当な勝利と言える。
選挙後に目立つのは、各候補者に対する批判だ。特に石丸氏に対するそれが突出している。
何故こんなことが起きるのかというと、石丸氏が異質だからだ。私も含め、多くの人は彼をどう評価したらいいのかがわからなかった。
しかし、彼は選挙後のテレビでの質疑応答でアラを出した。それで、何となく石丸氏のことが気に入らなかった人たちが彼の事を最低の人物であると決めつける根拠を手に入れたのだ。
人間というのは不安定を嫌う。物事でも人物でも決めつけることによって安心したい。
ここで我々はそれまでどう扱っていいのかがわからなかった者にレッテルを貼る理由を見つけた。
石丸叩きのほとんどは自分が安心したいからにほかならい。
民主主義が正当に機能するためには、物事を決めつけない、不安定な状態に耐える能力を我々が身につける必要がある。
しかしそれは無理というものだ。