昨今、社会に分断が生まれていると言われる。
よく言われるのは貧富の差、世代の差などだ。
何故分断が起きるのかというと、利益の分配において格差が生じているからだ。
人は目の前に自分より明らかに富を持つ者を見ると、特にその利益に公平性が欠けると感じられるとその者に対する攻撃性が高まる。(本当は公平性というのは考え方の違いによるところが大きい)
そのようにして分断は生まれる。
しかし、本当の原因はそこにあるのではない。
貧富の差が生まれるのは社会的な原因があるからだし、それが生まれた時に政策で直さなくてはならない責任のある政府の力不足にも大きな要因がある。
(例えばグローバル化が進めば購買層が飛躍的に高まる企業の利益が拡大するのは当たり前。また、他国の安い労働力を使えるようになればそれも利益につながるし、逆に国内労働者の利益は圧迫される)
すなわち、問題とすべきなのは社会のあり方や政府の政策であって、目の前にいるらしき不当な利益を貪っているらしい人ではない。
可能性としては、政府が自分を守るためにわざと利益格差を放置していることもありうるのだ。