近代国民国家に生きる人々は、場合によっては国の為に命を差し出すことを強いられる(すなわち戦争の時。その際に相手になる可能性があるのは自国以外の全ての国々。つまり、他国はすべて仮想敵国でありうる)
国民は、その代わりに国に(色々な意味で)保護してもらうことを期待し、ある程度は保証される。
難民の受け入れは、国や人々に余裕のある時には問題にならない。
しかし、治安や、それよりも自らの生活手段が脅かされる時は隠れていた暗黙の約束事や仮定が顕になってくる。
国が、自国民よりも他国民を優遇することはその約束事に違反することだし、難民とは可能性としては潜在的な敵国民ですらあるのだから。