例えば理想に燃えた議員がそれに意義を唱えたとする。
当然、そんな人は干されるだろう。もしかしたら次の選挙では公認を貰えなくなるかもしれない。
これは印象でしかないが、組織の中枢に入り込める人というのは、そういう陰の部分を正す人ではなく、それを更に推し進める人だという気がする。
もし、自分が自民党の議員であったら、と思うと、自分の政治能力は、党の浄化より、自分が推し進めたい政策を成就することに使うだろうと思う。
(つまり、志のある政治家であっても今件に加担しているだらうということだ）
更に言うと、こんな、表沙汰になったらまずいことをやる意味があったのか、とも思うが、これ以外に我々のしらないまずいこと、バレていないことが沢山ある、と仮定すれば理解できる。
こうなった原因は、自民党一党支配が長く続いたということに尽きる。チェック機能が働いていないことに尽きる。
だから、改善にはまともな対抗勢力が生まれるのが必須なのだが、何度もいうように、団塊世代の現実が見えない自称リベラルがいなくならないとそれは厳しい。
可能性があるのは、今回の件、または他の要因も相まって、自民が分裂、政界再編成が起こる事かもしれない。
しかし、そういったことは今まで何回もあっての今でもあるから。
何にせよ、本当に困るのは政界に空白が生まれることなのだが、それくらいのことが起きないと何も変わらない気もするし、という感じだ。
結局のところ、ヒトというものは自分の利益になることをするようにできている。
だから、この手の問題を解決するには、いかさまをしないほうがその人の得になる制度をつくるしかない。